Background
森空プロジェクトの背景
森のチカラを空飛ぶチカラに

日本の森林資源は増加している一方で、
高齢木が増え、炭素固定量の伸びが小さくなるなど、“森のチカラ”を活かしきれない状況も生まれています。
森空プロジェクトは、持続可能な国産材を有効活用していくことで、森林循環を促すことを狙っています。

エネルギーの多くを輸入に頼る日本にとって、国内資源を活かした地産地消の仕組みづくりは重要です。
その中で、森林資源が豊富な日本では、
バイオエコノミー戦略が制定されるなど、森林資源を活用するバイオものづくり 技術が注目されています。
生産・供給・利用までを国産サプライチェーンでつなぐことで、地域経済の活性化と雇用創出に貢献するとともに、資源安全保障の観点からも、持続可能な社会の実現を目指します。

航空分野の脱炭素化に向けて、持続可能な航空燃料(SAF)の普及が進んでいます。
エタノールをSAFの原料として活用する技術開発も進むなか、森空プロジェクトは国産木材由来の非可食バイオエタノールを供給し、“森のチカラを空飛ぶチカラ”に変えていくことを目指します。
国内サプライチェーンの構築を通じて、
安定供給と環境価値の両立を図り、持続可能な未来づくりに貢献してまいります。
森空プロジェクトはこれらの背景を解決する
3
つの
特徴
があります!

木材を余さず、カスケード利用
主に針葉樹の丸太から建築材などを製造する過程で生まれる端材や製材残材を活用する
「木材のカスケード利用」の一部を担います。
資源を最後まで使い切ることで、森林資源の有効活用と環境負荷の低減を両立します。

地産地消による地域活性化
ただ木材を活用するだけでなく、木質資源を活用後も従来種と比較し、成長が早く、
CO2の固定量が1.5倍以上であり、かつ、
花粉量が1/2以下である"エリートツリー"との
連携を進めてまいります。
これにより、林業経営の効率化を進め、資源と価値の循環を生み出すことで、地域活性化と持続可能な脱炭素化を地域から支えます。

紙パルプ産業の力 ×
バイオものづくり技術の融合
紙パルプ産業が長年培ってきた、木材調達・集荷、パルプ化、製造・品質管理といった
大規模生産の力に加え、バイオベンチャーの
バイオものづくり技術を掛け合わせ、
バイオリファイナリーの実装を加速させます。
製造工程で生じる黒液の活用等も含め、
木質資源を多面的に活用し、LCAの観点も
踏まえたバイオものづくりを進めていきます。
From Forest to Bioethanol
純国産バイオエタノールの提供とCO2の循環

森空プロジェクトの「純国産バイオエタノール」は、東北地方の木質チップを原料とする低CI(炭素強度)かつ
非可食原料由来バイオエタノール(E2G)であることが特徴です。近隣で生産される木質チップを使用することで、
輸送により発生するCO2排出量を低減します。
また、木質バイオマスの成分であるリグニンから得られるカーボンニュートラルなエネルギーを使用することで、
化石由来のCO2排出量を大幅に削減し、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献します。
作られたエタノールはSAF向けだけでなく、ガソリン直接混合や燃料電池用途、化粧品、および化学品原料としても
幅広く活用される予定です。
森空プロジェクトPV
Project
森空プロジェクト
森空バイオリファイナリー合同会社について

森空プロジェクト(Project MORISORA)
「森から空へ」 —森のチカラを空飛ぶチカラに変えることを目指す取り組みです。
国産木材を起点に、持続可能な航空燃料(SAF)の原料ともなる純国産・非可食のバイオエタノールの供給を
目指します。日本では高齢木が増えてきており、成熟した森林はCO2を固定する能力が低下します。
このプロジェクトでは木質資源を適切に活用し、再造林や森林整備へと循環させることで、森の健全性を保ち、
地域の仕事と産業を支え、結果として脱炭素社会にも貢献することを目指しています。
森空プロジェクトは、森林資源の循環と国内サプライチェーンの構築を通じて、脱炭素社会と地域の活性化、
持続可能な未来づくりに貢献してまいります。
本プロジェクトの推進に向けて、「森空バイオリファイナリー合同会社」を設立しました。
Schedule
本プロジェクトのスケジュール

森空プロジェクトは、2026年度に宮城県岩沼市でのセミコマーシャルプラントの運転開始を目指します。
そして、セミコマーシャルプラントの知見を反映することで、
2030年度には数万kL規模の供給を実現するコマーシャルプラントの稼働を目指すという、
社会実装に向けたロードマップに沿って進めてまいります。





